今レディースのウォーキングシューズの中で高い人気を得ている「ミッドフット」。
ミッドフットとは、歩行や走行の際に、足裏全体をフラット(足裏の中央部でから着地)で着地する動作を意味します。
ブランド名にもなっている「MIDFOOT(ミッドフット)」。
ミッドフットのシューズは、オリエンタルシューズ(株)が関西大学の河端教授と共同研究・開発されました。
名前の由来の通り、ミッドフットのウォーキングシューズは、足裏の中央部から着地しやすい設計になっており理想的なウォーキングを可能に。
今現在、多くのレディースユーザーから高い評価を集めています。
ここでは、ミッドフットのウォーキングシューズの効果と、評価を基に元靴屋店員の私が機能性について解説いたします。
是非ミッドフットのウォーキングシューズが気になるのであれば参考にしてみて下さい!
ミッドフットのウォーキングシューズの機能性について
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多くのユーザーから高い評価を獲得している、大注目のウォーキングシューズ「ミッドフット」。
ミッドフットのウォーキングシューズの特徴は、ミッドフット(足裏の中央部から着地)を促すために採用された特徴的なアウトソールにあります。
まずは、ミッドフットの機能性である「アウトソール」についてご説明します。
ラウンド型のヒール
特徴的なアウトソールのヒールには、スムーズな足裏着地を実現させる為に、湾曲設計を採用しています。
カカトから着地する歩行や走行を「ヒールストライク」と呼びますが、ヒールストライク歩行は、カカトの衝撃とは反対の力が働く為ブレーキが掛かってしまい、足へダメージを蓄積させてしまいます。
これを湾曲型のヒールを採用する事で、ブレーキング効果を回避でき、関節や膝へのダメージを大きく緩和させます。
ミッドフットグラウンドプレート
ミッドフットの要の機能ともいえるのが、中央部に採用されたプレートです。足裏着地をサポートする為に、アウトソール中央部をわずかに高く設計。その事で、自然な足裏着地を実現しています。
従来の歩き方では使われにくいお尻の筋肉を活用した歩行をする事ができ、スムーズな体重移動が可能に。
またお尻を中心とした大きな筋肉を活用できるので、疲れにくく着地の衝撃を上手に分散させる事ができます。
ローリングサポート
つま先の部分は、程よい角度でつま先がそぎ落とされているので、自然かつ高い推進性をもった歩行をサポートします。
これまでに得た足裏着地(ミッドフット)の機能を最後まで無駄にせず、スムーズさ・推進力・効率性をもった歩行を実現する最後の重要なサポート機能です。
ミッドフットのウォーキングシューズをご紹介レディース3選!
[品番/品名:MF-1000L/Active Walk for WOMEN]
・価格:¥13,200(税込)
・カラー展開:ワイン・ネイビー・グレー・ホワイト
・サイズ展開:22.5-25.0cm(4E相当)
商品メモ
・他のシリーズよりも、ソールのつま先部の上がりが大きい推進力が高いモデルです。かかと周りには厚めのウレタンスポンジを入れているので、足を柔らかく包み込みます。
インソールは適度な反発性で絶妙なクッション性を実現しており、マットレスを敷いた様な履き心地を実現。
[品番/品名:MF-81nl/Light-Basic Walk for WOMEN]
・価格:¥11,000(税込)
・カラー展開:オレンジ・ブラック・グレー・ネイビー・ホワイト・アクアブルー
・サイズ展開:22.5-25.0cm(4E相当)
商品メモ
・メッシュアッパーが採用された、シリーズ内で最も軽量なモデルです。通気性を優先したデザインで夏でも蒸れにく、伸縮性も高いので快適なフィット感を実現しています。
インソールに高反発性に優れた素材を採用しているので、着地時の衝撃を和らげます。
[品番/品名:MF-82L/DAILY-LIFE WALK for WOMEN]
・価格:¥11,000(税込)
・カラー展開:ホワイト/ベージュ・ブラック・ネイビー・ピンク
・サイズ展開:22.5-25.0cm
商品メモ
・ウォーキングは勿論、タウンシューズとしても使えるデイリーユースモデルです。シンプルなモデルなので幅広いコーデに対応。制菌速乾生地を使用しているので靴内を快適に保てます。
インソールに高反発性に優れた素材を採用しているので、着地時の衝撃を大きく緩和します。
ミッドフットのウォーキングシューズをご紹介メンズ3選!
[品番/品名:MF-1000M/Active Walk for MEN]
・価格:¥13,200(税込)
・カラー展開:ブラック・ホワイト・グレー・ネイビー・ワイン
・サイズ展開:24.5-27.5cm(4Eフィット)
商品メモ
・足のホールド性を優先し、タイトフィットを採用した長時間運動向けモデル。
他のシリーズよりもソールのつま先部の上がりが大きいので、高い推進力を生み出します。かかと周りは厚めのウレタンスポンジが採用されているので、柔らかい履き心地を実現。
[品番/品名:MF-82M/DAILY-LIFE WALK for MEN]
・価格:¥11,000(税込)
・カラー展開:ブラック・ネイビー
・サイズ展開:24.5-27.5cm
商品メモ
・ウォーキングシーンに限らずタウンシューズとしても履けるデイリーシリーズ。制菌速乾生地を使用しているので、靴内を快適に保ちます。
[品番/品名:MF-81nm/Light-Basic Walk for MEN]
・価格:¥11,000(税込)
・カラー展開:ネイビー・ブラック・グレー・オレンジ・アクアブルー・ホワイト
・サイズ展開:24.5-27.5cm(4Eフィット)
商品メモ
・ミッドフットの定番のウォーキングシューズです。メッシュアッパーが採用された軽量モデルで、夏でも蒸れにく伸縮性も高いフィット感抜群のモデル。
インソールに高反発素材を採用しているので、着地時の衝撃を和らげます。
元靴屋店員が解説!ミッドフットのウォーキングシューズが「疲れない」理由!
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ここでは女性を中心に最近注目を集めているミッドフットのウォーキングシューズをご紹介しています。
では元靴屋店員の私がみたミッドフットのウォーキングシューズの評価や効果を解説していきます。
ウォーキングシューズには、、、
①理想の歩行を実現するために機能を考える
②歩行の際に起こる問題点を追求し機能を考える
の2つのパターンがあります。私が個人的に好きなのは①のパターン。
そして、ミッドフットのウォーキングシューズは、、、
①のパターン
のモデルになるので、非常に好みのウォーキングシューズといえます。
①のパターンで作られるウォーキングシューズが好きな理由は、人間の理想的な歩行きを促すので、正確に快適な歩行を習得でき、長く健康にウォーキングを楽しむ事が出来るからです。
ミッドフットのアウトソールはここが凄い!
このミッドフットのウォーキングシューズの特徴は、ブレーキングで体の負担を増やしてしまう「かかと着地」を抑制し、足裏全体で着地する「ミッドフット」を促すアウトソールにあります。
足裏全体で着地(ミッドフット)し、お尻周りなどの大きな筋肉を動かし歩行する事は体への負担を軽減させますし推進力増加にも繋がります。
ですので今まで足裏着地を促すウォーキングシューズは無かったわけではありません。
ですが、ミッドフットのウォーキングシューズの様に歩行を矯正するような強力なモデルはありませんでした。
なぜなら、、、、
日本人は重心が後ろにあるのでカカト着地で歩行をするのが自然である為
足裏全体で着地する歩行は理想的とは言え習得がしづらい
時間が掛かり逆に負荷が掛るから
といった理由からです。
ですがミッドフットのウォーキングシューズは、日本人の体格に合わせ足裏全体で着地する為に何年もテストを続けてきました。
この靴の要はアウトソールですが、その中でもソール中心部の設計には時間がかかりました。それは靴の常識を根本から覆す内容で、靴なのに踵から着地せず下駄の様な着地法を実践させる事だからです。正直、もの凄く不安でした。特に着地の位置や底の安定感、歩き心地には些細な事でも妥協せずテスト歩行を繰り返しました。正直何回歩き続けたか今ではよく覚えていません。(引用:オリエンタルシューズ㈱ 営業部 岡田 和広談より)
このアウトソールで注目すべき点は中央部のプレート。
テストから得られたプレートの高さと位置は、カカト着地の歩行者でも違和感なく自然な足裏着地を促す事を可能に。
足裏での着地が出来る様になれば、お尻やその周りの大きな筋肉を利用する事が自然にできるので、推進力の向上やブレーキングによる膝や関節系のダメージを大きく軽減します。
またこのプレート、着地から蹴り出しまでの連動性をしっかり高める「橋渡し」の効果もあるので、思い切った形状に見えても自然な足裏着地で歩行をする事が可能なのです。
メリットだけではない、デメリットもある?
今までにない、体の機能を正しく使えるミッドフットのウォーキングシューズですが、デメリット面も考えてみました。
①足裏着地の習得が難しく余計な負担がかかる
②アーチがないと足裏へのダメージが掛かる
③合わない人は相性がずっと悪い
日本人の多くはかかと寄りに重心があるとされており、日常的にかかと着地(ヒールストライク)での歩行になってしまいます。
ですので、足裏全体で着地するのが理想とはいえ、習得が難しく思わぬ体の部位にダメージが掛かる事もあるのではないのか?と考えられます。
その中で最もダメージが考えられるのが「足裏」。
日常的に女性は足元が不安定な靴を履く事が多く、さたにアーチが加齢と共に潰れ外反母趾などの慢性的な怪我に悩まされる事が多いのです。
アーチは体の衝撃を守る足裏についている天然の「クッション」で、潰れると戻す事は難しいと言われています。
アーチが潰れてしまった人でもこのミッドフットのウォーキングシューズは対応できる様ですが、慣れるまで時間が掛かる人も多く見受けられ、足裏に違和感がある人も見受けられます。
カカト着地(ヒールストライク)歩行が体に合っている人もいる…
また、体格やその人の生活によって、かかと着地(ヒールストライク)歩行の方が合っている場合は同じく相性は悪いままでに終わる可能性が高いです。
かかと着地(ヒールストライク)が歩行が「悪」なのかと言われればそんな事はなく、、、
・日本人の体の構造に合っているのでストレスのない自然な歩行ができる
・ふくらはぎやアキレス腱への負担が少ない
・正しく習得できればブレーキングを少なく効率的な歩行ができる
といったメリットもあります。
学生時代に運動部に所属し、正しいヒールストライク走法を習得している場合や、その人の体の構造上の問題などから、足裏着地が合わない人もいます。
そういった方は、万人にフィットするカカトにクッションが採用されているモデルや、カカト着地をサポートしてくれるモデルがおすすめです。
とは言っても、ミッドフットのウォーキングシューズの評価をみていると、長年の研究の賜物で、悪い評価は殆んどありません。
最後に、実際に購入したユーザーの評価をチェックしていきましょう!
口コミからみるミッドフットのウォーキングシューズ!評価を解説する!
ミッドフットの機能性について思う事をご紹介してきましたが、百聞は一見にしかず。実際履いてみた人の評価をまとめてみました!
[足底筋膜炎に効果的!]
・相当酷かった足底筋膜炎の痛みが引いた。
・長年歪んでいた姿勢が矯正された。
・はじめは靴の不思議な形状に歩き方も不安定だったがすぐ慣れた。
ブレーキングによる弊害で意外にも多い「足底筋膜炎」が解消されたという人が多く見受けられました。
「足底筋膜炎」足底のかかと側から中央部にかけて炎症や小さな断裂が起きる慢性的な怪我です。
この怪我に悩まされている人にはタイムリーに効きますので是非お試しください。
[合わないという評価も]
・土踏まずの部分は押し上げてはいるが中敷きが固く、固い感じで全体に痛い。
・予防の人にはよいのかもしれないが炎症が起きてしまっている人の軽減にはならなかった。
少数ですが「合わない」という人の意見も。「足底筋膜炎」の対策で購入をされていますが、全体的に痛みが出るという事でした。
土踏まずの部分のアーチ対策はされている様ですが、推進力向上の為にクッション性の機能が少し低く、炎症を引き起こしている人には合わないようです。
少しずつ慣らして履けるようになったという人もいますが、ミズノやヨネックス等の反発とクッション性を持ったインソールに変更する事で克服できる可能性があります。
[サイズ感について]
・前回4Eと言う事でかなり幅が大きすぎたので、23.0を購入。サイズを小さくしても親指が当たる事はなかった。
・日本の規格で普段23.0cmで、23.0を購入。サイズ感バッチリでした。
足幅広めの4E規格が採用されているモデルが多いので、外反母趾を抱えている人などにもおすすめです。
一方で足幅が狭い女性も多いので、普段のスニーカーよりもサイズは小さく購入する事をおすすめする場合もあります。
4Eのモデルが多いのですが、4Eではないモデルも展開されているので、幅が狭い方はこちらもご検討下さい。(3E相当ある様なので、そこそこ幅広ですが…)
[その他のレビューを見ていくと、、、]
「少し違和感があったが慣れたら大丈夫」
「膝等をかばう歩き方をしていたせいか、初めは変な感じがしましたが慣れて来ると楽」
といった、慣れるまで大変という意見がある一方で、、、
「歩きやすく履き心地もよく、何時間歩いても足が痛くないような靴」
「に疲れにくく、ずっと歩けるんじゃないかと思うほど足どりが軽く感じられた」
という、慣れれば疲れにくくいつまでも歩けるといった意見が大多数でした。
最後に、、、
殆んどのユーザーにしっかりフィットしている素晴らしいウォーキングシューズといえます。合わないかもと思っても、少しずつ慣らしたりインソールを交換すれば解決できる可能性も高いです。
ただ、炎症を引き起こしている場合や、その人の体の構造的な面などで合わない人も少数ですがいます。
無理なくミッドフットのウォーキングシューズを試し、どうしても合わないと感じるなら、早めに見切りをつけ、メルカリなどで売る事をおすすめします。