初めてキッズシューズを履かせる時期やおすすめのブランドを紹介!!
こんにちは。元靴屋店員です。靴のサイズの選び方が難しい子供靴。その中でも最も難しいのが「ファーストシューズはいつ履かせるか」ではないのでしょうか?
そこでここでは元靴屋店員の私が、子供が最初に履き始める「靴」について解説いたします。
ここでは、、、
キッズスニーカーのサイズ展開について
子供の靴はいつから履かせるか
子供が一番最初に履かせる靴でほしい機能について
おすすめのブランドについて
をご紹介しています。
また、子供靴の選び方についても違う記事でご紹介しているので合わせてご覧ください。
キッズスニーカー(シューズ)のサイズ展開について理解しよう!
キッズのスニーカーはその時その時にあった機能が異なる為、細かく分ければ4つのサイズ毎に分かれます。
ファーストシューズ(約12cm-13.5cm)…1歳ぐらいから最初に履くサイズ
ベビーシューズ(約14.0-15.5cm)…2歳~4歳ぐらいまで
キッズシューズ(約16.0-21.0)…5歳~10歳ぐらいまで
ジュニアシューズ(約21.5-25.0cm)…11歳~12歳ぐらいまで
殆どのメーカーではキッズとベビーが一緒になっていたり、キッズとジュニアが一緒になっていたりすることがあり、3サイズ展開の場合が多いです。
ファーストシューズを履かせる時期はいつから?1歳ぐらい?
子供が一番最初に履く「ファーストシューズ」は、1歳ぐらいから履かせるべきという意見が多いのですが、大体1歳ぐらいから履き始める条件が揃っているというだけなので、条件がクリアされているかどうかが重要なポイントといえます。
ファーストシューズを履かせる条件は、、、
なにも掴まらずに違和感なく立てる事
10歩以上違和感なく歩ける事
の2つです。
10歩以上歩けるなら多くのお子さんはなにも掴まらずに立っている事ができるとは思いますが、長く立っていられないけど歩いている方が得意というお子さんもいます。
この2つの条件をしっかり満たしており、希望する靴のサイズがあれば「1歳」という概念に関係なくファーストシューズデビューが可能です。
ファーストシューズを選ぶポイントについて元靴屋店員が解説!
ファーストシューズを履く時期になった際の選ぶポイントについて次はご紹介していきます。
靴屋で働き多くの親子連れのお客様の接客をした際に感じた重要な事は、、、
実寸に応じたサイズ選び
靴と足と一体感になるような安定感
履いた時に違和感を感じないフィット感
の3つで、特に重要なのが「実寸に応じたサイズ選び」です。次からこの3つの事について詳しくご説明していきます。
子供の足を正しく計り「実寸」を把握することが最重要!
お子さんが初めて靴を履く際に最も重要な事は「実寸をしっかり知る事」です。
これは他のキッズ世代でも大人でも重要な事ではありますが、特に履き始めのお子さんの実寸は細かいスパンで把握する必要があります。
履き始めのお子さんの足の測り方は比較的簡単で、、、
段ボール等に足を乗せ、かかとを辞書などの厚い本で固定
↓
一番長い足の指の部分にペンやマジックで印をつける(靴下を履いて測る)
↓
かかとから印までの距離をメジャーで測る
足が形成される前なので、ワイズ(横幅)は測る必要はないと思いますが、もし気になるのであれば詳しくこちらで説明しています→元靴屋店員が教える[靴のサイズの選び方!]正しい足の測り方もご紹介!
実寸からどれぐらいの靴を選べばよい?
実寸+0.5-1.0cmの靴を選ぶのが良いとされていますが、ほとんどのメーカーは靴内で足をしっかり踏ん張れるようにゆったりした設計になっています。
基本的には実寸+0.5cmの靴がベストです。
またお子さんの足は年間「約1cm強」伸びますので、その都度最適なサイズを買い与える事が必要です。
ファーストシューズの選び方で重要なのポイントは「安定感」と「フィット感」!
ファーストシューズの選び方で色々な意見を参考にする為に調べると、多くの選び方のポイントを述べている人が多いです。
しかしながらファーストシューズに求める機能が多すぎると、お子さんの足を「過保護」にしてしまい、、、
子供が本来持つ足に関する自然治癒力の低下
子供が本来持っている運動能力を阻害
することにつながります。
機能が少なすぎるのも問題ですが、機能性が多すぎるのも問題。
ファーストシューズに求める機能は「安定感」と「フィット感」この二つです。具体的には、、、
安定感…カカトが浮くことが一番安定感を損なうので、カカトがしっかり固定されているかどうかが重要なポイント。
また靴の中で足が動かないように締め付け強い2本ベルトや大きなベルトが採用されているモデルもおすすめです。
フィット感…なじみが良い柔らかいアッパーと足の曲がる位置でしっかり屈曲するかどうかがフィット感の良し悪しを決めます。
また、アッパー素材やメーカーによって横幅が狭い・広いもフィット感に大きく関わってきます。
安定感派?フィット感派?
お子さんの足は非常に敏感で、特に初めて履くお子さんはより敏感です。安定感・フィット感両方を満たす靴が勿論おすすめですが、お子さんによっては、、、
「柔らかすぎない安定感があるモデルが良い」←ソールがそこそこ硬くしっかり踏み込める
「硬すぎないフィット感が良いモデルが良い」←ソールやアッパーが柔らかくストレスを感じない
といった好みがあります。
最重要事項である「実寸に合わせた靴選び」さえ押さえておけば、あとはお子さんの履き心地が良いと思ったモデルを買い与えるのが一番です。
元靴屋店員が教えるプラスαあればうれしい機能について。
ファーストシューズの機能が多すぎるのは良くないと先ほどご紹介しましたが、プラスαであったらうれしい機能もあります。次はそんな機能をご紹介します。
①マジックテープが大きく開く…子供だけではなく親も扱いやすくなります。お子さんの苦手意識を植え付けない為にも是非。
②洗濯可能…基本靴は洗濯することができませんが、ファーストシューズは洗濯可能なモデルも。お子さんは汗の発汗が多いのでこちらもあれば嬉しいですね。
③サイズ合わせラインインソール…中敷きは取り外せるのが衛生的にも良いのですが、そこにサイズアウトしているかどうか分かるようにラインが書いている中敷きもあります。
おすすめのファーストシューズのブランドは?元靴屋店員が5つのブランドをセレクト!
ファーストシューズの選び方やサイズ選びなどをご紹介しましたが、ファーストシューズでおすすめのブランドを次は5つご紹介します。
[①イフミー]
柔らかさとフィット感に優れたコスパ抜群のブランドです。履き初めに最適な機能を必要以上に詰め込まれておらず履かせやすさも抜群。販売店の縛りもなく、多くの靴屋で試着できるのも地味に嬉しいポイントではないのでしょうか。
[②アシックス]
ファーストシューズで最も高い人気を誇るアシックスの「スクスク」。柔らかく吸汗速乾に優れた素材を採用し、スムーズな歩行をサポートする機能など、お子さんが履いて喜ぶ機能を搭載。
安心して履かせられるスクスクですが、サポート機能が良すぎるので足の過保護化や他の靴を履きたがらないなどの良すぎる故のデメリットも。
[③ミズノ]
お子さんが一人で確実に履ける「ピットイン構造」や、スポーツシューズのノウハウを詰め込んだアウトソール等、活発に動くお子さんを後押しするブランドです。
アシックスのような手厚いサポート性能は低いですが、元気に歩いたり走ったりするお子さんを楽しくさせる機能が多く搭載されています。
[④コンバース]
履き心地が良いイメージが薄いコンバースですが、日本のキッズコンバースは日本を代表する靴のメーカー「ムーンスター」が手掛けている(手掛けた?)為、キッズの足に優しい機能が多く搭載されています。
ですが、アッパー素材が主に「キャンバス」なので、足なじみがそこまで良くなく、合う人合わないがはっきり分かれます。
[⑤ニューバランス]
キッズスニーカーでも高い人気を誇る「ニューバランス」。デザイン性の高さは勿論、安定性・クッション性・屈曲性も程よく高いブランドです。
程よい機能性と親子で楽しめるデザイン性をもった、最も安定感が高いブランドといえます。
その他気になるファーストシューズの選び方のポイントをQ&A方式で!
ここではファーストシューズの選び方やおすすめのブランド等をご紹介しました。最後に、選び方のちょっと気になる疑問をQ&A方式でご説明します。
お下がりのシューズをもらうのはどのなの?
お下がりのファーストシューズを知人から譲り受けるのはおすすめできません。理由は「ミッドソールのクッション性低下」と「衛生的な問題」の2つの点からです。
また使っていないシューズも長く保管すると「加水分解」を起こしシューズがすぐに壊れる可能性があるので危険です。
「買って間もない新品をプレゼントしてくれた」以外でお下がりのシューズをもらうのはおすすめしません。
軽いモデルがおすすめ?
初めて靴を違和感なく履かせるために軽量モデルを選ぶのは特に問題ないのですが、軽すぎるのも「安定感の低下」「靴に慣れるのに時間が掛かる」といった問題も。
ファーストシューズは、どのブランドもそれなりに軽量ですので重さは気にしなくても良いのですが、あまりにも軽すぎるファーストシューズはおすすめできません。
ハイカット?ローカット?どちらがおすすめ?
ハイカットのシューズはテーピングの効果を発揮するので「捻挫の予防効果」があり、つま先がずれにくくなるので「足の指を痛めにくくなる」、そして「かっこいい」といった多くのメリットがあります。
しかしながら、ハイカットは可動域が制限されるので「本来の動きを妨げる」、本来経験しておくべき小さな足のケガ(足を怪我した際に素早く回復する力を高める為)を予防してしまい「足の過保護化が進む」といった致命的なデメリットを抱えています。
基本的に足に不安や問題がないのであればローカットの方が圧倒的におすすめといえます。
インソールでサイズ調整は?
サイズが大きいからとインソールを多く入れてサイズを調整する人が多いですが、この行為は子供の靴は勿論、大人の靴においても「危険な行為」とされています。
インソールを多く入れるとカカトが浮き上がり安定感が大きく損なわれるので、特に子供靴に入れるのは危険です。あくまでインソールは「取り換え式」です。
靴下は履かせるべき?
正しい動きをお子さんにさせたいなら靴下は「履かない方が良い」のですが、靴の形状や衛生面からファーストシューズを履かせる際、「靴下は履かせた方が良い」です。