こんにちは。元靴屋店員です。
最近、憧れの一つであるプーマのスニーカー「クライド」を購入できホクホクの私です。
憧れのデザインと独特の履き心地、そしてリサイクル素材を採用しているとはいえ、上質なアッパーの革素材に酔いしれ、もう言語化するのが難しいぐらい。
こちらでレビューしてます↓
復刻されたクライドですが、クライドと共にプーマの歴史の中で重要なスニーカーで、今なお多くのユーザーを魅了しているのが「スウェード」ですよね。
しかし!この「クライド」というスニーカーも、スウェードと並ぶ「キー(重要)」となるスニーカーなのです。
では、「スウェード」と「クライド」、どちらがプーマのスニーカーコレクションを語る上で「キー」になるスニーカーなのか?
を今回真剣に考えてみました。興味ある人は是非見ていってね。
・ク ラ イ ド 復 刻→[2023年]プーマの伝説モデル「クライド」が復刻!私の様なにわか元靴屋店員は勿論、スニーカー好きも必見![スニーカー]
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スウェードもクライドもめっちゃ似てるけど…
プーマのスニーカーの中で最も高い人気を得ているスニーカーといえば「スウェード」です。スウェードとクライド比較すると両方似ていることが良く分かります。
大きな違いといえば、PUMAロゴの下に「CLYDE」と表記されているか「SUEDE」ぐらい。
それもそのはず。スウェードはクライドの「前身のモデルでもあり、後身のモデルでもある」からです。
プーマスウェードの前身が発売されたのは1960年代。
一躍有名になったのは、1968年のメキシコ五輪で、200mにて金メダルを獲得したトミー・スミスが表彰台でこのシューズを掲げたことがきっかけでした。
この時、スウェードの「前身」のシューズであった為、スウェードという名前はついていないのですが、プーマの公式では、、、
1968年にトレーニングシューズとして誕生した「PUMA SUEDE」(引用:スウェード ビンテージ スニーカー ユニセックスより)
とアナウンスしているので、プーマはこのスニーカーも「スウェード」と認識しているようです。
クライドの誕生。
その後、当時ニューヨークでプロバスケットボール選手として活躍していた「ウォルト・クライド・フレイジャー」が、スウェードの前身であるトレーニングシューズを基にした「バスケットボールシューズ」の作成を依頼。
1973年に、スウェードの前身であるモデルを基にしたバスケットシューズ「クライド」がリリースされました。
ですのでクライドは「ウォルト・”クライド”・フレイジャー」の名を冠したいわゆる「シグネチャー」モデルなのです。
クライドからスウェードへ。
その後クライドがストリートで人気を集め、販売当初「クライド」という名前がなかった事から、このスニーカーは「スウェード」という愛称で呼ばれ、現在に至ります。
クライドには名前がなく「愛称」でしたし、初めてスエード素材を基に作られたトレーニングシューズ(元祖スウェード)にも名前はありませんでした。
[スウェード(元祖)→クライド→スウェードの経緯まとめ]
・スエード素材を採用しやトレーニングシューズが誕生。品名は不明。元祖スウェード(1960年代)
・スエード素材を採用したトレーニングシューズ(元祖スウェード)を基にしたバスケットボールシューズの作成を、「ウォルト・クライド・フレイジャー」が依頼し「クライド」が誕生。「クライド」の愛称で親しまれる(1973年)
・クライドはバスケットシーンを飛び越え、ストリートでも高い人気を得る。名前がなかった事から「スウェード」の愛称でストリート・タウンに広がる。(1983年~)
こういった経緯からスウェードは「クライドの前身でもあり後身でもある」スニーカーといえるのです。
どちらがプレミアで重要なアイテムなのか?
異色の経歴をもつ「スウェード」と「クライド」。どちらがプーマのスニーカーの歴史の中でキーになっているのか?
私はクライドだと思います。
やはりタウンシューズとして人気を加速させた貢献度と、現在の完成されたスウェードの基になっている事を考えれば、やはりクライドのほうが特別感があります。
プーマのスニーカーにおいても、スポットの商品としても世の中に出さないですし、公式もそのように考えているのではないのでしょうか。
ただ、世の中に広く知れ渡っているスウェードは、プーマのスニーカーコレクションにおいてナンバー1モデルである事には間違いありません。
プーマのスニーカーコレクションで最も人気で欠かせないモデルが「スウェード」
プーマのスニーカーコレクションで最もプレミアム感があり重要なモデルが「クライド」
といえるのではないのでしょうか。