「クライド」と「スウェード」どちらが”プーマ”のスニーカーにおいて「キー」になるアイテム?元靴屋店員が真剣に考えた。

「クライド」と「スウェード」どちらがプーマのスニーカーにおいて「キー」になるアイテム?元靴屋店員が真剣に考えた。のサムネ画像 プーマ

こんにちは。元靴屋店員です。

最近、憧れの一つであるプーマのスニーカー「クライド」を購入できホクホクの私です。

憧れのデザインと独特の履き心地、そしてリサイクル素材を採用しているとはいえ、上質なアッパーの革素材に酔いしれ、もう言語化するのが難しいぐらい。

こちらでレビューしてます↓

プーマ・アーカイブを象徴する「クライド」レビュー!!元靴屋店員は伝説のスニーカーをどう評価する?
ストリートを中心にタウンでも長く支持され、今なお進化を続けプーマのコレクションの中で最も人気が高い「スウェード」。そのスウェードを語る上で欠かせないモデルといえば「クライド」ではないのでしょうか。今回は、プーマのスニーカーのコレクションの中でキーとなっているスニーカー「クライド」の復刻モデルを購入し実際に履いてみました。元靴屋店員の私がクライドのレビューをしていこうと思います。

復刻されたクライドですが、クライドと共にプーマの歴史の中で重要なスニーカーで、今なお多くのユーザーを魅了しているのが「スウェード」ですよね。



しかし!この「クライド」というスニーカーも、スウェードと並ぶ「キー(重要)」となるスニーカーなのです。

では、「スウェード」と「クライド」、どちらがプーマのスニーカーコレクションを語る上で「キー」になるスニーカーなのか?

を今回真剣に考えてみました。興味ある人は是非見ていってね。

スウェードもクライドもめっちゃ似てるけど…

プーマのスニーカーの中で最も高い人気を得ているスニーカーといえば「スウェード」です。スウェードとクライド比較すると両方似ていることが良く分かります。

大きな違いといえば、PUMAロゴの下に「CLYDE」と表記されているか「SUEDE」ぐらい。

プーマ・クライドの画像

それもそのはず。スウェードはクライドの「前身のモデルでもあり、後身のモデルでもある」からです。

プーマスウェードの前身が発売されたのは1960年代。

一躍有名になったのは、1968年のメキシコ五輪で、200mにて金メダルを獲得したトミー・スミスが表彰台でこのシューズを掲げたことがきっかけでした。

この時、スウェードの「前身」のシューズであった為、スウェードという名前はついていないのですが、プーマの公式では、、、

1968年にトレーニングシューズとして誕生した「PUMA SUEDE」(引用:スウェード ビンテージ スニーカー ユニセックスより

とアナウンスしているので、プーマはこのスニーカーも「スウェード」と認識しているようです。



クライドの誕生。

その後、当時ニューヨークでプロバスケットボール選手として活躍していた「ウォルト・クライド・フレイジャー」が、スウェードの前身であるトレーニングシューズを基にした「バスケットボールシューズ」の作成を依頼。

1973年に、スウェードの前身であるモデルを基にしたバスケットシューズ「クライド」がリリースされました。

プーマ・クライドの画像

ですのでクライドは「ウォルト・”クライド”・フレイジャー」の名を冠したいわゆる「シグネチャー」モデルなのです。

クライドからスウェードへ。

その後クライドがストリートで人気を集め、販売当初「クライド」という名前がなかった事から、このスニーカーは「スウェード」という愛称で呼ばれ、現在に至ります。

クライドには名前がなく「愛称」でしたし、初めてスエード素材を基に作られたトレーニングシューズ(元祖スウェード)にも名前はありませんでした。

[スウェード(元祖)→クライド→スウェードの経緯まとめ]

・スエード素材を採用しやトレーニングシューズが誕生。品名は不明。元祖スウェード(1960年代)

・スエード素材を採用したトレーニングシューズ(元祖スウェード)を基にしたバスケットボールシューズの作成を、「ウォルト・クライド・フレイジャー」が依頼し「クライド」が誕生。「クライド」の愛称で親しまれる(1973年)

・クライドはバスケットシーンを飛び越え、ストリートでも高い人気を得る。名前がなかった事から「スウェード」の愛称でストリート・タウンに広がる。(1983年~)

こういった経緯からスウェードは「クライドの前身でもあり後身でもある」スニーカーといえるのです。



どちらがプレミアで重要なアイテムなのか?

異色の経歴をもつ「スウェード」と「クライド」。どちらがプーマのスニーカーの歴史の中でキーになっているのか?

私はクライドだと思います。

やはりタウンシューズとして人気を加速させた貢献度と、現在の完成されたスウェードの基になっている事を考えれば、やはりクライドのほうが特別感があります。

プーマ・クライドの画像

プーマのスニーカーにおいても、スポットの商品としても世の中に出さないですし、公式もそのように考えているのではないのでしょうか。

ただ、世の中に広く知れ渡っているスウェードは、プーマのスニーカーコレクションにおいてナンバー1モデルである事には間違いありません。

プーマのスニーカーコレクションで最も人気で欠かせないモデルが「スウェード」

プーマのスニーカーコレクションで最もプレミアム感があり重要なモデルが「クライド」

といえるのではないのでしょうか。

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