元靴屋店員、コンバースのジャパンメイドモデルを紹介する。
こんにちは。元靴屋店員です。毎年数多くのスニーカーを発売しているブランド「コンバース」。
コンバースはアメリカで創業したメーカーですが、一度倒産しています。
その後コンバースは日本の伊藤忠がコンバースの商標権を獲得していますが、アメリカではナイキが傘下においており、日本と海外では商標権が異なります。
なので日本のコンバースとアメリカのコンバースのスニーカーのスタイルは異なるのです。
しかし、コンバースのアーカイブを忠実に再現したモデルを多く発売しているので、「アメリカのモデルが本物で日本のモデルは偽物」ということはありません。
一方で、日本で展開しているコンバースのスニーカーの中には「ジャパンメイド」のモデルが存在します。
ここでは、日本で展開しているコンバースのスニーカーの中から、ジャパンメイドの特徴や魅力について元靴屋店員がご紹介。
靴屋で働いていたことがありジャパンメイドのコンバースはいくつか足を通しています。
個人的な意見は勿の論、ユーザーの評価も合わせてご紹介しているので、ジャパンメイドのコンバースが気になるなら是非に見ていってください!!
オールスター・ジャパンメイド
品番・カラー:32067960(ホワイト)・32067961(ブラック)・32068430(ナチュラルホワイト)
価格:¥14,300(税込)
オールスターのMADE IN JAPANモデルは、キャンバスオールスターとは異なる生成りテープ・コットンシューレースを使用しています。
その他にもヒールラベルの下部分に「MADE IN JAPAN」を印字、日本の国旗をイメージして作られたインソールのコンバースロゴなど、日本らしさ溢れる特別仕様です。
キャンバスオールスターとの違いから見るオールスターJの機能性
通常のキャンバスオールスターは約6,000円で購入できますが、オールスターのジャパンメイドは倍以上の約14,000円です。
使っているアッパー素材はキャンバスで一緒ですし、履き心地を高めてくれるインソールを採用しているわけでもなさそうなのになぜここまで価格に開きがあるのでしょうか。
通常のキャンバスオールスターとの違いは、、、
日本が誇る靴のメーカー「ムーンスター」が手掛ける「ヴァルカナイズ製法」で仕上げている←柔らかく、美しく、長く履ける!!
耐久性・足なじみが良いコットンキャンバスの使用←フィット性の向上!!
ヒールラベルの下に「MADE IN JAPAN」や赤字で印されたインソール←ジャパンメイドならではの特別仕様!!
以上、3つの違いがあげれます。
その中でも大きな違いはムーンスターのヴァルカナイズ製法を採用しているという点です。
ムーンスターのヴァルカナイズ製法は、、、
ソールがしなやかで柔らかい
高耐久
美しいシルエットで仕上がり長くシルエットを保てる
という特徴があり、通常のキャンバスオールスターの「ソールテープが剥がれる」「履き心地が悪い」「シルエットが崩れやすい」などの弱点を克服しています。
オールスタークップ・ジャパンメイド
品番・カラー:38001110(ブラック/ネイビー)
価格:¥26,400(税込)
通常より6mm高いソール設計を採用し、革靴のような趣きに仕上げたオールスタークップのジャパンメイドモデルです。
ネイビーのレザーにブラックを重ねた国産のアドバンティックレザーを採用。
職人の手で丁寧に加工された表情豊かな色ムラが印象的なルックスで、履けば履くほど表情が変化する、最後まで楽しむことができる一足です。
通常のオールスタークップとはここが違う!
ドレッシーなカップソールを採用した、上品なスタイルトオールスターのカジュアルなイメージが合わさったこれまでのオールスターとはスタイルが異なる「クップ」。
通常のモデルと違う点は、、、
日本製のなじみが良いレザーを採用している
日本の職人が高級なレザーに丁寧な特殊な加工を施している
といった違いが見受けられます。
しかしながら、ジャパンメイドのクップは不定期に一回だけ投入される「スポット」アイテムです。
ですので、その時その時で使っているレザーが違ったり、レザーの加工方法が異なる可能性が非常に高いアイテムといえます。
ジャパンメイドのクップが気になるのであれば毎年新作モデルをチェックし、気に入ったのであれば即購入することをおすすめします。
ワンスター・ジャパンメイド
品番・カラー:32346510(ホワイト/ブラック)・32346511(ブラック/ホワイト)・32346512(ホワイト/レッド)
価格:¥24,200(税込)
コンバースの最高機種でワンポイントのスターとシンプルなカラーリングが特徴的な「ワンスター」のMADE IN JAPANモデルです。アウトソールは耐摩耗仕様。
生成りテープ・コットンシューレースを使用し、 オリジナルカートンボックスなど、特別感ある仕様を採用しています。
ジャックスターとの違いからみる最高機種「ワンスター」の凄さ…
幻のレザーバスケットシューズともいわれるほど、売られる期間が短かった「ワンスター」。
日本におけるワンスターは、伝説の名に相応しい最高機種のスニーカーとして多くのユーザーから高い評価を得ています。
ワンスターシリーズには、廉価版である旧ワンスターのロゴを採用した「ジャックスター」が展開されていますが、ジャパンワンスターとの違いは、、、
頑丈で履けば履くほど馴染むガラスの様な光沢あるレザーを採用
耐摩擦仕様のアウトソールを採用
といった違いが見受けられます。
ジャックスターは、最初から馴染みやすい本革を採用しており、履き初めは非常にフィットして最高の履き心地なのですが、アッパーの革がヘタるが早いです。
一方でワンスターは履けば履くほど自分の足に馴染み、革のヘタリは殆ど起こすことなく長く履けます。
ワンスターのジャパンモデルは定番とスポットモデル、ジャックスターは基本的にスポットモデルで展開されています。
本音を言うとジャパンメイドではなくても…
コンバースの中でも魅力的な「ジャパンメイド」ですが、ぶっちゃけるとそこまでジャパンメイドのコンバースを購入しなくても…と私は思います。
なぜなら、ジャパンモデルは「日本らしさ」を取り入れたモデルであって、履き心地が劇的に向上したりしているわけではありません。
また、耐摩擦アウトソールを採用していても、アッパーより先に、アウトソールがダメになります。
耐久面から見ると、実はそこまでコスパは良くないのです。(それでも通常のモデルよりもずっと長持ちしますが)
ジャパンモデルをおすすめする理由は、、、
経年の表情を楽しめる
高いフィット感を得られる
「日本製」らしい特別仕様や安心・安全感を得られる
といった点が挙げられます。
一方で、、、
先にアウトソールががダメになるので思ったよりも長く履けない
機能的なインソールを採用されたモデルの方が履きやすい
耐久に差はあるが大まかなスタイルは変わらない
フィット感に差はでるが大まかなアッパー素材は変わらない
といった点も挙げられます。コストやスタイルを比較し、購入の検討をすることをおすすめします。(決して安い買い物ではないので。)