地域縛り・販売店縛り、、、そんな縛りから解放された靴をみつけました。
こんにちは。元靴屋店員です。以前の記事でご紹介しましたが、ブランド価値を落とさない為に、販売店を縛っている靴が世の中には存在します。
もし「販売店があまり好きでない靴屋だったら」「その靴屋に好みのモデルがなかったら…」と考えると、靴はネットで購入するのが望ましいのではないのかともご紹介しました。
ですが、ネットでの購入が人気を増した為か、一部販売店に縛りがあった靴は販売店の縛りが緩和されている靴があるのをご存知でしょうか?
そこでここでは、販売店の縛りから解放された靴を3つご紹介します。
一部の靴は明確な詳細が分からないので、憶測の域をでないモデルもあります。参考程度に楽しんで頂ければ幸いです。
おしゃれでかっこいいブランド「キーン」
(引用:キーン ジャスパー KEEN Jasper メンズ スニーカー シューズ 靴 ト…)
2003年創業と比較的新しい歴史を持つアウトドアブランド「キーン」。
アウトドアシューズを発売しているブランドの中でキーンは、本格的というよりは、タウンやライトなアウトドアシーンで使えるシューズを発売しています。
その中でも特に人気なのが「ジャスパー」ですね。
ジャスパーはクライミングシューズをモチーフにしたアウトドアシューズで、ホールド性とクッション性に優れたモデルです。
今までにないアウトドアらしさある風合いとカラーリングが特徴的なモデルで、タウンでも十分に活躍出来るスタイルを持っています。
キーンは地域や店で縛られているという情報は聞いた事ないのですが、私の地域の某靴屋(レッドウイング・オニツカ正規取扱店)が異常な程に広告を入れていて、その某靴屋以外、販売が最近までされていなかった事から、恐らく地域縛りの販売だったのではないのかと推測。
最近では大型スポーツ店を皮切りに、チヨダ系列やABCマートでの販売も一気に加速した事から、地域の縛りがなくなったのではないかと思います。
ベビー・ファーストで不動の人気!「アシックス・スクスク」
(引用:asics アシックスシューズ スクスク(SUKUSUKU) アイダホBABY …)
ベビー・キッズシューズの中で最も高い評価を得ている靴が「アシックス・スクスクシリーズ」です。
子供の成長過程をしっかり重視したモデルを展開し、子供にストレスを与えない設計や素材をしっかり採用しているアシックスのキッズシリーズ。
多くの人がスクスクを購入しようと靴屋に足を運んだと思うのですが、ススクスクシリーズは、地域で売れる店舗に縛りがあり、売っていない靴屋に行ってしまい、ガッカリした保護者の方も多いのではないのでしょうか。
しっかりとした知識を持った販売員に接客して購入してほしいから…という理由で販売店を縛っているらしいのですが、噂程度に聞いただけなので真相は不明。
そんなスクスクですが、ここ数年の間でチヨダ系列やABCマートでスクスクシリーズを見かけるようになりました。
アシックスが妥協したのか小売店側に何かしらの変化があったのかは不明ですが、成長期の時に大事なキッズの靴を、どの靴屋でもしっかりと履き比べる事ができるのは素晴らしい事だと私は感じます、
コンバース最高機種ワンスターのインドネシア産「低価格帯ワンスター」
(引用:【★CONVERSEタオルのオマケ付★】【★日本正規取扱店★】【限定】 コンバー…)
コンバーススニーカーの最高機種「ワンスター」。
ワンスターには「ジャパンメイド」と一万円代で購入可能な「インドネシア産」のワンスターを展開しています。
「ここ最近」というわけではないのですが、インドネシア産のワンスターはABCマートが一時的に独占して販売をしていました。
これって凄い意外な事で、コンバースジャパン(当時はムーンスター)はABCマートと仲が良くないという噂があり、チヨダ系列に多くのコンバーススニーカーが展開されていた事からも、多くの関係者は「本当に仲がよくないんだ」と思っていたのです。
それが、ABCマートが独占して低価格のワンスターを展開しているのですから、「あの噂は嘘だった」や「ついに雪融けしたんやな…って」等の声が。
真相は会社関係者しか知りえないので分かりませんが、インドネシア産のワンスターは、ABCマートの独占販売の縛りから解放され、ワンスターの初期スタイルの「ジャックスター」として、ABCマート意外の靴屋でも販売されるようになりました。
ガバガバだけど「レッドウイング」はまだ地域の縛りあり
(引用:REDWING JAPAN正規品 レッドウィングRW8875 クラシックワーク …)
その他にも縛りから解放されたのか?と思われがちなのが「レッドウイング」です。レッドウイングは恐らくまだ地域の販売店舗の縛りがあります。
ではなぜ多くの靴屋で見受けられるのか?それは、地域の縛りをクリアしているお店から店間移動して在庫を分けてもらっているからです。
非常にグレーなゾーンの売り方ですが、ブーツ系のメーカーは結構黙認するので(前に潰れてしまったダナージャパン等)、結構その辺はガバガバです。
しかし地域で販売を許されている正規代理店意外でレッドウィングの靴を注文する際は、店間先の正規代理店を通さないといけないので時間が掛かります。
レッドウイングは大人しく地域の縛りをクリアしている正規代理店で購入するのが一番良いかもしれません。
アディダス「オリジナルス」も若干の緩和をみせている
(引用:アディダス オリジナルス スタンスミス ADIDAS ORIGINALS スニー…)
アディダスの三つ葉マークを採用した「オリジナルス」のスニーカーは、発表こそしていませんが、販売先はアディダスの直営店とABCマートが基本でした。
ただ最近では販売店の縛りが緩和されてきており、ABCマート意外の靴屋でもオリジナルスのスニーカーを見かける様になりましたし、ネットでの購入でも様々な靴屋を見かけるようになりました。
ABCマートも安売りしてましたし、ABCマートオリジナルのスタンスミスとかはマニアの界隈からそこそこ酷評されてたので、結局ブランド価値は低下した様な気もしないでもない。
販売店の縛りの解放は良い傾向?
ここでは販売店の縛りから解放された靴を3つご紹介しました。
ブランド価値低下を防ぐ為に販売店を限定するのは良い事か?と問われれば良い事とは言い切れませんが、値下げをしない事をメーカーが小売店に言う事は禁止されていますしね…。
ただ今回ご紹介した、縛りから解放された靴達は小売店の縛りから解放されて良かったなと思います。最後に、その理由をご説明して終わりにします。