スニーカーを購入する際はアッパーの「素材」にも注目しよう!
ネットでスニーカーを購入する人が増えたとはいえ、スニーカーに限らず靴を購入する際に、試し履きをしたいという人は多いのはないのでしょうか?
その際に「アッパー(靴のソールより上の覆われている部分)の横幅が小さいから一つ上のサイズにしようかな」や、逆に「小さいけどアッパーが伸びるからそのまま購入しようと」と考える人がいます。
ですが、スニーカーによってアッパーは「伸びる素材」と「伸びない素材」があり、伸びないと思って大きめのサイズを購入したら履いているうちにブカブカになったり、逆に伸びると思って購入して、アッパーが伸びず足を悪くする場合があります。
そこでここではそんな失敗をしない為に、サイズの選び方にとって重要なアッパーの「素材」の特徴についてご紹介します。
アッパーの素材をしっかり把握しておけば、自分にピッタリのサイズ感のスニーカーを購入する事が可能です。是非、靴選びの際の参考にしてみて下さい!
スニーカーのアッパーに使われる素材は主に4種類!
ここではスニーカーのアッパーに使われる素材の特徴についてご紹介します。素材の特徴を把握しておけば、靴のサイズの選び方がしやすくなります。
主にスニーカーのアッパーに使われる素材は、、、
本革
人工革
メッシュ
キャンパス
の4つになり、靴の中でスニーカーが一番素材の種類が多いのではないのでしょうか。それでは次からこちらの4つの素材の特徴をご説明していきます。
本革
主に「牛革」をアッパーに採用したスニーカー。たまにカンガルー・ワニ革などをアッパーに使った靴も見受けられますが殆んどが牛革です。
特徴は他のアッパー素材と比べ価格が高騰しますが、履いているうちに自分の足にピッタリのサイズ感になってくるので、サイズをあえて落として小さく履く人もいます。
ピッタリまたは少し小さいぐらいで選べば、最も高い履き心地を実現できる素材といえます。
一方で、人間の肌と同じく本革は呼吸をしていますので、汚れを取り除いたり栄養を与えてたり等のメンテナンスをしなければすぐにダメになってしまいます。
また、革の中にも種類があり、、、
カーフ…生後6か月以内の子牛の革
キップ…生後6か月~1年の間の革
ステア…生後2年以上の革
主に3つの種類があり、カーフが一番若くきめ細かく高級な革といえます。ですが、アッパー素材に本革を採用しているスニーカーは、ステアを使用している場合が殆んどです。
ですので多くのレザースニーカーは、革素材であってもそれなりに耐久性があります。
高額のスニーカーは、革が硬く厚いので初めの内は足馴染みが良くないのですが、将来的にはしっかり足に馴染み自分の足のピッタリのサイズ感になっていきます。
合成革
革に似せた人工的に作られた素材です。合成革は本革に比べて気孔が少なく呼吸をしないので、横幅が伸びる事は殆んどありません。
その反面、雨などに濡れても染み込みづらいので、さっと拭いて汚れを落とす事が出来る等、メンテを殆んどしなくて良いというメリットがあります。
本革独特の渋い風合いや、履き心地の良さを比べると合成革は2枚も3枚も落ちますが、最近は本革に似た雰囲気の合成革もありますし、価格が半分ぐらいに抑えられるのも嬉しいポイント。
ブランドや素材感にこだわらないなら合成革が一番おすすめです。
サイズ感は履いていてもそこまで伸びる事はないので、試し履きをして履いた時に、その時あったサイズ感で購入するのがおすすめです。
メッシュ
過去の運動靴を基にスニーカーが作成されているので、合成革や本革スニーカーが多いのですが、最近よく運動靴に使われている「メッシュ素材」のスニーカーもそれなりに見かけます。
メッシュ素材の特徴は、足当たりの良さと通気性の良さにあり、そこまで履いていて横幅がそこまで伸びるという事はありません。
通気性・足馴染みが良い一方で、防水性が一番低く、合皮や本革に比べるとデザイン性も劣ります。
しかしながら、最近は多彩なカラーのバリエーションと素材の組み合わせ等のスタイル向上により、デザイン性は飛躍的に向上しました。
さらに「スポーツミックス」というコーデも注目された事で、メッシュ素材のスニーカーは今それなりに注目されています。
またレディースのランニングシューズは、高いデザイン性も兼ね揃えており、ランニングや立ち仕事目的だけはなく、タウンでも履いている人をよく見かけます。
キャンバス
コンバースオールスターなど人気で手頃なスニーカーで見受けられる素材「キャンバス」。
手頃な価格と色の乗りの良さからくるカジュアルな風合いと、涼し気な雰囲気・通気性の良さが魅力的な素材です。
一方で、足馴染みの悪さ、汚れや水に弱い事、耐久がないといったデメリットが目立ちます。
キャンバス生地はどの素材よりも横幅が伸びず、履いた時の足馴染みも悪いので、小指や親指が擦れてしまうといったトラブルをよく聞きます。
また防水性はメッシュ素材より少しマシな程度で、少しの水でも侵入を許しますし、汚れに関しては一度付着したら基本的に取り除く事はできません。
さらにキャンバスと靴のソールは相性が悪く、ソールテープというアッパーとソールの周りを保護する役目を果たす箇所があるのですが、そこから剥がれてくるなど耐久面が弱いというデメリットも。
風合いが良く、春夏秋という幅広いシーズンで手軽に活躍できる一方、履いてみて一番残念さを感じる素材です。
おすすめのアッパー素材は?
ここではスニーカーのアッパーに使用されている4つの素材をご紹介しました。
特徴に合わせた選び方をするのが一番良いのですが、サイズ感の選びやすさ・風合い・コスパが素晴らしさから、「合成革」が一番おすすめなのかなと思います。
本革もしっかりメンテして使い続ければ経年劣化の風合いも楽しめる事ができますが、「こまめにメンテナンスができるか」「価格の高さ」を考えると悩みどころですね。
勿論一足は持っておきたいレザースニーカーですが、履くのをためらい過ぎて履く頻度が低いと、靴は加水分解を起こすので、使いものにならない場合もありますし…
大事にしつつもそれなりの頻度でしっかり履く…結構レザースニーカーは面倒なのですよね。
素材を組みあわせたハイブリッドなスニーカーにも注目!
スニーカーのアッパーに使われる素材はメリット・デメリットがありますが、素材を組み合わせたハイブリッドなスニーカーも存在します。
メッシュ+合皮や本革+合皮などをアッパーに採用したスニーカーです。
特に本革+合皮は、足の当たり安い箇所を本革にし、汚れや水が付着しやすい箇所を合皮にしているので、使いやすくおすすめです。
ニューバランスのスニーカーでこういったハイブリッド型のモデルが多いので、機会があればチェックしてみて下さい!