誰もが手軽に始める事ができるスポーツといえば「ランニング」。
ランニングは高額なアイテムや多くのアイテムを必要としませんが、ランニングをする際に「ランニングシューズ」の選び方は正しい選び方をしなければ後々大変な事になる事もあります。
そこでこちらでは、スポーツ店・靴屋に勤めていた私が、初心者ランナーがランニングシューズを選ぶ際に「やってはいけない事」を5つご紹介します。
こちらで注意する5つの事に注意し、自分に合ったランニングシューズを選択しましょう!
やってはいけない選び方をすると逆に怪我の恐れがある…!
手軽に始める事ができるランニング。ランニングを始める際、ランニングシューズは非常に重要なアイテムといえます。
ここでは、初心者ランナーがランニングシューズを選ぶ際にやってはいけない事を5つまとめてみました。
ここでご紹介するランニングシューズの選び方でやってはいけない事をやってしまうと後々大変な事になります。
ランニング自体そこまで大きい強度の運動ではないのですが、何千歩と足を着地・蹴り出しを行うので思ったよりも足にかかる衝撃が大きく、正しいランニングシューズの選び方をしないといけないのです。
適切ではない選び方をしてしまうと…
①小さな怪我が積み重なり治らない怪我になってしまう
②靴内で足が擦れたり靴ずれを起こし、擦り傷からばい菌が入り水虫などの原因を引き起こす
③膝や腰に影響が出て日常生活に影響がでる
等の事が起こりえます。
ランニングは何千歩も足を着地しますので、一気に大きな怪我はしにくいのですが、膝や股関節・腰に負担がかかり小さな故障を起こす事があります。
こういった負担は正しい練習とランニングシューズの選び方で軽減されますが、正しくランニングシューズを選んでいないと、小さな怪我をしやすくなります。
ランニングにおける小さな怪我は癖になりやすく、積み重なると治らない事もあり危険です。
ですので初心者ランナーの方は、ランニングシューズを選ぶ際にやってはいけない事を把握しておかなければいけません。
次から、初心者ランナーが注意しなくてはならない「やってはいけない事」を5つご紹介していきます。
①「ランニングシューズ」をちゃんと選ぶこと!
初心者ランナーによく見られがちなのですが、スポーツシューズなら何でもいいと、ランニングシューズ以外でランニングを始める人がいます。
それどころか普通のスニーカーでランニングをしてしまう人も…。
今のランニングシューズは、アッパー(靴の上部の部分)素材が通気性の良いメッシュ素材で、ソールが正面までせり上がっている見た目をしています。
スポーツ店に行き、ランニングシューズを選ぶのが分かりやすいのですが、今はネットでもしっかりカテゴリ訳がされているので、間違える事は少ないと思います。
ではなぜランニングシューズをしっかり選ばなければいけないのでしょうか。
ランニングは何千歩も着地と蹴り出しを繰り返すので、正しく縦方向に対応するクッション性と蹴り出し性能が必要になります。
他のスポーツシューズですと、横の動きに対応する力が働いたり、そのスポーツ独自の設計や機能を持たせています。
何千歩も、ほぼ同じ方向に着地と蹴り出しを繰り返すランニングは、少しでも無駄な設計や機能が入ると小さな怪我の原因の一つになります。
ランニングを始める際は、サッカーシューズでもジムシューズでもスニーカーでもなく「ランニングシューズ」を選択しましょう。
②メーカーは様々!流行りに流されたランニングシューズの選び方はNG!
ランニングシューズを発売しているブランドの数は多く、ブランドにより機能性も異なります。
最近高い注目を浴びているブランドといえば「ナイキ」です。
ナイキのランニングシューズはクッション素材「エア」や今までの常識を覆すような機能性、素材を採用しており、多くのユーザーから高い評価を得ています。
クッションが沈みやすく反発性もあるので、楽に走れるという人が多いですが、沈み込み過ぎて違和感があるという人もいます。
またラストが海外向けなので、サイズ感が合わない事もあります。
まずは機能性どうこうよりも、足幅や先がぴったり合う事ブランドであることが重要です。
ベストな靴の選び方は、実寸+1センチです。ブランドによってはギリギリ1.5センチまで許容している場合があります。
[流行りの厚底ランニングシューズは?]
ナイキヴェイパーフライが流行った事で、厚底のランニングシューズが注目されています。
ナイキをはじめ、多くのブランドでは厚底のランニングシューズを発売しておりますが、初心者でも厚底のランニングシューズはおすすめなのでしょうか。
私の意見としては、履いていて厚底という感覚を感じないのであれば問題ないと思います。
厚底になるとクッション性は高くなりますが、安定性に欠ける事があります。
ですが、厚底全てがおすすめではないわけではありません。
厚底過ぎて不安定なのはおすすめできませんが、少し厚底で安定性とクッション性を兼ね揃えたモデルは初心者ランナーに大きな味方になってくれますので、もし履いて違和感がないのであれば、厚底モデルでも良いのではないのでしょうか。
③軽すぎるランニングシューズを選ぶのは望ましくない!
ランニングシューズは軽い方が足に負担がかからないから良いと思うかもしれませんが、軽すぎるランニングシューズを選択するのはおすすめできません。
なぜなら、軽すぎるランニングシューズは安定性に著しく欠けるので、、、、
①長く走れば走るほど安定した着地ができなくなる
②正しい蹴り出しができなくる
のです。
重い物と軽い物を高い位置から落とすと、重い物の方がしっかり地面を捉えます。
それと同じで、ある程度筋力があり自分の力で地面を捉える事ができるのであれば問題ないのですが、初心者ランナーは、ランニングに対しての筋力が備わっていない状態です。
ですので、最初の方は問題無く地面を捉える事ができるのですが、疲れてくるとどうしても初心者ランナーの着地は不安定になってきます。
そこである程度、重さのあるランニングシューズで足元の安定性を補うのです。
とはいってもある程度のクッション機能がついていれば重量は増えるので、問題無いのですが、「軽量モデル」と書いている際は、なるべく避ける事をおすすめします。
④サイズを選ぶ際の「指一本理論」は正しくない!
ランニングシューズを選ぶ際に重要な「サイズ」選び。ランニングシューズのサイズ選びは…
・足の実寸+1cm
が理想です。メーカーによっては、アウトソールの先端のポイントが+1.5cmまで許されている場合があるのですが、基本は実寸+1cmです。
詳しくはこちら→元靴屋店員が教える[靴のサイズの選び方!]正しい足の測り方もご紹介!
それで、多くの靴選び祭に使われるのが「指一本理論」です。
靴を履いた状態で、足を前に寄せて指が一本入るかどうかでサイズを選ぶ人がいますが、この謎の理論は間違いです。
もしやるのであれば、足をかかとに合わせて、先端が1センチ余っているかどうかで判断して下さい。
このやり方も推奨されませんが、指一本理論よりも何百倍マシです。
[ワイズ(横幅)に合わせた選び方はNG!]
ランニングシューズのブランドによって横幅は様々です。ワイズが合わないからサイズを上げる人がいますが、この選び方もNGです。
デザイン性、機能性など魅力的なポイントは各ブランド様々ですが、何よりも大事なのは自分に合ったサイズ感。
基本的にランニングシューズ横幅は「少しきつい」ぐらいで選ぶのがベストです。なぜならアッパーの素材がある程度フィットしますし、足と一体になるからです。
ちなみに国産ブランドのアシックス・ミズノは、日本人にあった幅広モデルや様々なワイズのモデルを展開しています。その他のブランドは…
ナイキ:縦幅は標準的・横幅狭め
プーマ:物によって変わるが、縦幅大きめ・横幅かなり狭め
アディダス:縦幅少し大きめ・横幅狭め
サッカニー:縦幅標準的・横幅少し狭め(恐らく2Eぐらいまでなら履ける)
という感じのワイズのサイズ感です。
⑤一番安いエントリーモデルはおすすめできない!
各ブランド5000円ぐらいのランニングシューズを初心者向けランニングシューズとして紹介していますが、安いランニングシューズは「素」の機能性しかついていないので、おすすめできません。
「素」の機能とは、、、、
クッション性:アウトソールの「EVA」素材のみの機能、たまにインソールのクッション機能
アッパー:メッシュ素材のみの機能性
アウトソール周り:屈曲溝・着地の箇所への耐久性と蹴り出し箇所のポイント
となり、これらは「基本機能」であり、ランニングシューズの「最低限」の機能性なのです。
この最低限の機能性だとなにより安定感がなく怪我を誘発する恐れがありますし、クッション機能が素材のみですので、すぐにヘタるので、足の裏や膝等に負担が生じます
とは言っても全く初心者ランナーにおすすめ出来ないわけではありません。例えば…
①ランニング・ジョギングを交互にやるのであればそこまで問題ではない
②金銭的に難しいのであれば、他のスポーツシューズや靴よりマシ
③変なクセが付きにくいメリットがあるので、スピードを上げる時のランニングやセカンドシューズとして
の場合は、デメリットを承知の上で使えば良いのではないのでしょうか。
やはりある程度のクッション機能や安定機能、走行推進機能がついた、一万円ぐらいのシューズがおすすめではないのでしょうか。
ネットでランニングシューズを購入するのはあり?なし?
ランニングシューズは、リアルな店舗でしっかりとサイズを合わせて購入した方が良いと思う人が多いと思いますが、私はネットでランニングシューズを購入する事を強くおすすめします。なぜなら…
①サイズ・種類の在庫の数が違いすぎる
②自分の好みのサイズ感・機能性に合わせた靴をゲットできる
③商品レビューが盛んなので、サイズ感や機能性が分かりやすい
④返品・交換が出来る場合がある
からです。
私は実寸をしっかり測っているので自分のサイズ感を把握していますし、各ブランドの靴のサイズ感をほぼ把握しているので、基本的にネットでランニングシューズを購入しています。
価格は送料も合わせたらそこまで変わらないですが、在庫の幅が広いので、たまに掘り出し物もみつかりますし。
また私の足は小さいので、レディースサイズになるのですが、メンズがレディース売場で試し履きするのって結構勇気いるのですよね。
そういった理由もあります。
今やリアル店舗で購入するメリットって…
①サイズ感をちゃんと確認できる事
②すぐに現物が手に入る事
の二つぐらい。
一度リアル店舗で色々なブランドの靴を試し履きしちゃえば、①のメリットもなくなります。
どこでランニングシューズを買うのかは個人の勝手ですが、圧倒的にネットの方が便利ですし、機能性も詳しく知れますし、店員に話しかけられる事もないのでおすすめです。
正しくランニングシューズ選び快適なランニングを持続させよう!
ここでは、初心者ランナー向けに、ランニングシューズを選ぶ際にやってはいけない事を5つご紹介しました。
ここでご紹介した、初心者ランナーがランニングシューズを選ぶ際にやってはいけない5つの事は、あくまでアドバイス程度に受け止めて頂けたら幸いです。
こういった様々な意見を参考に自分にあったランニングシューズを見つけるというのが一番重要な事だと私は思います。
ですが、指一本理論は絶対辞めていただきたい。